« 中学受験者過去最高なんだあ | Main | おもちゃ棚を目隠し »

公立中も面白いよ

ワタシは、公立中勤務にこだわっています。
中学校なんて、自分より背の高い野郎はいっぱいいるし、思春期まっただなかで情緒不安定な子もたくさんいるし、さらに公立だから家庭環境も成績もさまざま。
羽振りのいい家も、公務員夫婦の家も、農家も、職を点々としている人の家も、シングルママ・パパの家も、子沢山もなんでもあり。それでも公立の中学がいい。

授業も(中学だけど)九九がやばい子、小1の漢字が読めない子から、英会話ぺらぺらだとか、『脳内革命』読んでる子まで一緒のクラスでやってるんですよ。

でも、それが面白い。
成績学年トップの子と、九九がやばい子がとっても仲良しで、何が二人を結び付けてるのかと思ったら、サッカーとポケモン。受験前にはトップの彼が勉強をみてやってめでたく二人とも合格。(さすがに、別の高校だけどね)

劇の脚本を作ろうって話になれば、作文コンクール入賞常連の子が脚本を書く。人脈の広い子が、どんどん役者を探してオーディションに誘う。練習が始まれば、いつも仕事をさぼってる子がクラスメートに引きずられて、仕事を割り振られる。「お、あいつがやってる」見る目が変わる。「おれが連れてきたんだもんね」達成感が生まれる。「え?オレって感謝されてる?」心が動く。問題を解決しなくちゃいけない場面も多い。

好きな子の話をするときに、子供たちの間に成績とか、家庭環境は関係ない。子供たちってなんだかんだ言ってもってるフィルターは少ない。結構、本質をみてるもんです。
親がしっかり育てている家庭の子は、いろんな環境があって、いろんな考え方がある。それをわかった上で、人間そのものを見つめる目が、必ず育ちます。あ、「距離のとり方も^^;)(さすがにこの「目」は家庭がしっかりしてないと難しいようです)

そんな、マッチングの妙があちこちでみられる公立中学校。スタッフとしてもやめらんないです。スタッフは、それぞれの才能が伸びるような場面、出会う場面を作る、誘う、誘わせる。それがうまく化学反応を起こしたときが嬉しいんです。授業でも、ばらつきのある興味や習熟度を生かした授業を組んだり、時には習熟度別に取り組ませてみたり。授業が楽勝すぎる子には、別課題を「特別」と言ってやらせることもあれば、助手になってもらうこともある。問題があるときに解決させたり。

そんな素敵な出会いもある反面、世間で不安に思われている課題も確かにあるのです。
学力が直接問題なのではなくて落ち着かない子がいる→教室が荒れる→そちらの対応に追われる・勉強に身が入らない→成績がおちるというスパイラルが存在するせいです。落ち着いた環境であれば、どんな子も成績は伸びる可能性があるし、もともと勉強の好きな子が伸びていく環境を邪魔するものはないのです。

この「落ち着かない子」を少なくすることが、実は公立校の一番の課題だったりするのかなあ・・・・なんて思うこのごろ。原因はいろいろ。親の虐待、期待過剰、過保護、家族の不和、成績不振、友達関係の悩み、担任との不協和音、いじめ、ADHD・・・・・ 学校は、そういう問題の発見にも力をいれないと。家庭が問題なら、仕方ない、地域社会や学校で啓発していくしかないんですよね。親の教育、啓発も今後、学校を中心とした大きな責務になるように思うのです。特に小学校で、これが大切になってくると思います。小学校の学力を引きずってきますから。(でも現状じゃ人手不足なので、教員定数増やしてくれ!>文部科学省!)・・・いえ、私も親としてはまだまだなんですけどね^^;)))))))))

これは、とりもなおさず、たとえ入学者がある程度均質化した私学でも「子供の心に問題が生じる」ことでいくらでもクラスが荒れたり、成績が伸びなかったりする可能性はあるということでもあるんです。

となると、公立でも私立でも人間的に成長するのには、親の役割ってやっぱ大きい・・・・のだな。うはー。いやいや、親がしっかりしてさえいれば、たとえ私立でなくとも子供が得るものは大きいということなのです。

ワタシなんかは私学の「独自の教育理念」は魅力的です。これが、お金がないと享受できないのはちょっと悲しいとこ。(ま、それをステイタスと感じる人も多いんだろうけど)
いっそ、義務教育の間は私学にも思いっきり助成をして「学費無料化」!
そうすると理念の実現がより強固になるような気もします。
今、公立校も「学区選択」なんかが始まって、だんだん私学のような「独自の教育理念」を持つ方向に動いていますしね。(しかし教員は異動するからなあ、これはどうなるんだろうなあ)

公立中学校でお待ちしてますよ~~~~っ(^^)/~

|

« 中学受験者過去最高なんだあ | Main | おもちゃ棚を目隠し »

WM育児・教育観」カテゴリの記事

Comments

こんにちは。またお邪魔します。
私は異動後も私立なんですが^^フフ。私立は、経営者や学校の色が決まっているので、その子に学校の体質がマッチしていればすごくいい出会いになると思います。逆に「こんなはずじゃなかった」時のガッカリ度は公立の比じゃないと言うか・・・しかも「金払ってるのに」っていうのもありますしね。
私立も助成が少なくて授業料が高くて申し訳ないのですが、公立もお金は出さずに自由化して競争力を高めることでいい教育をしろっていうのはムリあると思います。国が教育にお金出して、底上げをしっかりしないといい社会にはならないと思うのですが・・・まとまらなくてすいません。^^;

Posted by: あきのり | February 08, 2007 at 07:26 PM

こんばんは~
楽しそうだなまりえさんの学校。
いろんな子どもがいる学校。それは社会の縮図ですよね。そこにいろんなドラマがある。あー私も早く復帰したくなってきました・・

テレビで私立中に合格した子が「科学者になって温暖化をとめる!」と言っていました。私は手を叩いて喜んでしまいました。

全ての子どもたちが公立私立関係なくすばらしい出会いをして、たくましく大きくなっていってほしいですよね^0^

Posted by: ことママ | February 08, 2007 at 10:45 PM

なるほど~。やはりまりえさんのような先生がうじゃうじゃいる中学校に行きたいと、改めて思いました。
私は自分がスロースターターなので、できれば受験は後の方にあったほうが良いような気がするんですよね。ま、子供それぞれによるんでしょうが、いまの中学受験の熱だと、スタートが小学校中学年だから、なんか早い気がして。地元に直結しなくなるのも、良いのか悪いのか?
いずれにしても、親がしっかりすること。。。難しいけど、頑張ってみます。

Posted by: ちゃい | February 08, 2007 at 11:10 PM

私も保育園から高校まで公立校育ちです。というか、うちは周りに私立の小中学校がありません(泣)。今でも100%公立校に進学します。講師時代にも、公立中に勤務しましたが、本当に「なんでもあり」でした。でも、子どものときも講師のときも、公立校は面白かったです。もちろん今も公立小勤務です。まりえさんの「面白い」という意味、よく分かります。
教師になって思うのは、まりえさんのおっしゃるような「公立校の課題」にどう取り組んだらいいのかということです。親の意識が低いと、学校がどんなに一生懸命になっても、なかなか親に届かないんですよね。小学校の責務・・・うっ、つらい。でもそこを何とかするのが仕事なわけだし・・・。
それと、公立校の「学区選択」ですが、うちみたいに田舎で隣の学校まで何キロも離れてて、交通機関も整ってない地区は、選んだところで通学に無理があるんですよ。もともと学区なのに電車通学なんて子もいるし。少子化に加えて過疎化もしてるから子どももほんとに激減してるし。でも、私立はなくても、学区選択とは程遠くても、それでも頑張ってる先生はいるわけで。まりえさんの記事を読んで、復帰したらうちの学校のいいところはここだ、と言えるようになろうという気持ちになってきました。それには自分がまずしっかり仕事しなくちゃ、ですね。
ちなみに以前TVで、葉加瀬太郎&高田まゆこ夫妻の子が公立小に入学したというニュースを見ました。公立にした理由は「学歴は最終学歴で決まるから」。つまり東大に入っちゃえばその手前は関係ないそうで。東大卒が言うと妙に説得力があるように感じました。こんな考えの方もいるんですねえ。

Posted by: ぴあ | February 09, 2007 at 03:31 AM

★あきのりさん
校風とのマッチングは重要だと思いますね。公立は、地元に愛される学校にならなくちゃと感じます。愛されてる学校では結構のびのびしてると思いますね。(地域中みんなOB)その点、新興のマンション地域は大変だなあ・・・と人の話を聞いて思ってます。

★ことママさん
とりあえず、今までスタッフに恵まれてるなあと思います。つらい時期もありましたが・・ま、もう許せる程度)先輩にも。そろそろ一緒に職員室を盛り上げてた同級生が異動だと思うので(みんな先に異動してゆく(T T))ワタシもまたがんばらねば。

★ちゃいさん
親として・・・・・ああ(T T)ワタクシもです!
我が家の辺りは、公立高校の進学校が結構多いのもあって、さほど私立づいてはいない印象なんですが、どうなることやら。正直、わが子のこととなると私立中が・・・とか以前に今年は初めての小学生。どきどきしています。

★ぴあさん
確かに、田舎じゃ学区選択もなんも・・・ですよね!市町村に中学1校、なんて珍しくないし(笑)。
そう考えると、全国の中でも都会の話なのかな。

東大にはいっちゃえば・・・うふふ、言ってみたいもんです。塾や習い事には、親の「自信」が反映されることが多いですしね。(ちょうど、書こうかななんて思ってたネタです)

Posted by: まりえ | February 10, 2007 at 01:25 AM

 緊急!! 公立学校の議論も充実してるなか、関係ないお話ですまそ。
 となりの席の先生が病休にはいっちまったーーーい!!!! 「鬱」なんだって。いまどき、多いよね。しま、いきなり生徒会係の代表になっちまった。担任も緊急に交代するもよう、しかも講師の先生(この先生は優秀なのでひと安心です)。火曜日に生徒に校長名で手紙が出るんですって。
 「3年生を送る会」の職員会提案用の細案を作らなきゃ。 私、もう一つでっかい分掌あるのになぁ。教育委員会、代替の先生をなかなかよこしてくれないから、とても困ります。
 これ、愚痴でした、ごめんなさい、ここぐらいしかはき出せる場所がなくて・・・。さっっ!!仕事、仕事。三連休??? なにそれ!!?? 仕事、仕事・・・。 
 

Posted by: しま | February 11, 2007 at 07:35 AM

★しまさん~~~~
おつかれさまです。ああっ!出たっ鬱!
新人のころ、どーみても躁鬱だろう、って人がいましたが・・・・。
講師が担任って・・・・・緊急の措置ですね。あ、でも2月だからふみきれたのかな。
うわー・・・生徒会・・・最大のイベントが、まさかゼロから?身体壊さないでくださいよ。

うちは、久々に家族で3連休かな?と思ったら、やっぱりオットは月曜出勤でした(笑)
月100時間超の残業オットは、まるで部活燃えてる教員です。ぷぷ。

Posted by: まりえ | February 12, 2007 at 06:04 AM

まりえさん、オヒサデス。
PCそのものを久しぶりに触っています。

私の行っている(た)学校も、本当にいろんな生徒がいます。それこそ、給食費も払えない家から、ン十万の楽器をポ~ンと買っちゃうようなおうちから…。
 でも、その1年を振り返ると、面白い学年だな、なんて思ったりもするし。
 毎朝電話かけてたFくんなんて、卒業後「よっ、先生、おれ迷惑かけたよね~」なんて言ってくれたり。やってて良かったと思うことがあるから、公立中でやっていけてるんだろうなぁ、と思っています。
 早く復帰したいなぁ、とチョット本気で思っています。そんな私は来年も育休続行デス…。

Posted by: たいはるママ | February 12, 2007 at 11:55 PM

★たいはるママさん
ああわかります。「やっててよかったなあ」。←ある程度同じ学校にいないと数年後の評価がわからない辺りがつらいけど。
卒業式なんか、もうあかんですね。

育休続行ですか。
こればっかは、人それぞれですね~。
今むっちゃくちゃ、かわいいもんなあ>娘 後ろ髪だあ。

Posted by: まりえ | February 14, 2007 at 01:38 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49343/13833229

Listed below are links to weblogs that reference 公立中も面白いよ:

« 中学受験者過去最高なんだあ | Main | おもちゃ棚を目隠し »